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パリの学食

 4月は日本では桜が満開の中、新年度が始まり、気持ちを新たにする時期ですが、こちらでは何らの区切りの時期でもなく、拍子抜けしてしまうほどです。今回、某誌で法学部の新入生に(も)向けた文章を掲載していただくことになりましたが、皆さんがんばっていただきたいと思います。
 ところで、新入生の楽しみというか関心の的の1つに、学食がどんなものかということがあるかと思います。こちらではその辺のカフェやレストランで座って昼食を食べると最低でも10ユーロはするので、学食に行く機会が自然と多くなります。日本の大学とは異なり、学食はキャンパスの中ではなく、街中に独立の施設として散在しており、各大学の学生が共同で利用することになっているようです。私が普段使う学食は、地下鉄(RER)のポール・ロワイヤル駅の目の前にあり、いつも使っている図書館などからは1駅分ほど離れているので、若干不便ではあります。

 ポール・ロワイヤルの施設は、かなり大規模で、学食が3つあるほか、体育館や学生の福利厚生窓口、更に高層階は学生寮になっているようです。学食を利用するためには、まず電子マネー機能付のカードを作ってもらう必要があります。現金で支払うことも可能ですので、カードがなくてもよいといえばよいのですが、時々入り口でカードをチェックしているので、カードがあった方が安心して利用できると思います。それから、定食の学生料金は2.8ユーロですが、7ユーロ弱の教職員料金というものが存在するようで、私がカードを作るときに提出した身分証にはprofesseurが何とかという記載があったために、教職員料金が適用されるカードを作られそうになってしまいました。窓口のおばちゃんに向かって、いや、こっちの大学から給料をもらっているのではないので云々とごねていたら、分かったとか言って学生用カードを作ってくれました。何事も交渉してみるものですね。

 3つある学食は、それぞれ一応趣向が違うようですが、和食、洋食、中華といったほどのバラエティはないので、結局はその時その時に比較的列の短いところを選んで行くという感じです。システムは3箇所とも共通で、セルフ・サービスの皿1つ1つに価格の代わりにポイントが付されており、合計6ポイントになるように組み合わせると、2.8ユーロになるという仕組みです。

 d.jpg

 写真で言うと、パンは付いてくるので別として、大きな皿が4ポイント、サラダバーとフルーツが1ポイントずつという具合です。メニューとしては日本人から見てそれほど突飛なものはありませんが、たまに鶏肉と思ったらうさぎだったりすることがあるので、注意を要します。それと、メインの皿は肉と魚で2,3種類しかないのに対し、毎日4,5種類のケーキのほかデザートはたくさんあるのはフランスらしいというのでしょうか。お味の方は、日によって違いますが、積極的に当たりのときと外れのときが時々あり、それ以外の多くの場合は普通、というところでしょうか。
 まあこれはこれでこんなものか、という感じですが、たまには日本の学食のささみチーズフライとかを食べたくなったりもします。


 


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