ラ・デファンスのクリスマス

　クリスマスもようやく終わりですね。日本ではこれから正月に向けてさらに盛り上がっていくのでしょうが、こちらではたぶん既に正月3日くらいの気分なのではないかと思います。私は25日は寝正月ならぬ寝クリスマスでしたが、24日の深夜の教会でのミサは一見の価値ありと聞き、自宅から最も近いメジャー教会だと思われるマドレーヌ寺院のミサに行ってきました。確かに荘厳な雰囲気の中でオルガンや聖歌隊の合唱が響き渡り、敬虔な信徒たちが祈りを捧げる姿には信徒ならずとも強い印象を受けずにはいられません。

　ところで、柳澤キャスター降板後、最近ますます柔らか路線を走るNHK「ニュースウォッチ９」でも紹介されておりましたが、クリスマスといえばストラスブールを始めとするアルザス地方のクリスマス市が有名です。パリでも何か所かでクリスマス市が開かれていますが、新凱旋門で有名なラ・デファンス（La défense）地区のそれが最大だということですので、先日こちらに出かけて見ました。
　パリでは珍しい現代的高層ビル街とアルザス風の屋台のコントラストはそれなりに見ものではあります。ただ、アルザス風なのは屋台の小屋だけであり、販売されているものは日用雑貨が中心で、アルザスの産品や有名な「ヴァン・ショー（vin chaud）」はごく一部の屋台で扱っているだけでした。


　ところで、ラ・デファンスにはパリ中心部ではほとんど見られないような大規模ショッピングセンターがあり、こちらも大勢の人でにぎわっておりました。このショッピングセンターで注目すべきは、12月14日にユニクロのフランス第1号店がオープンした点です。日本人向け媒体に事前のパブ記事が掲載されていましたが、物価高とユーロ高に苦しむ在仏日本人の救世主となるかが注目されました。実際に行ってみると、カシミヤのセーターと漫画のプリントのＴシャツとダウンジャケットといった数種類の製品を大量展示している一方で、日本でおなじみのフリースは見当たらないなど、取扱い品目をかなり絞り込んでいる印象です。
　韓国のユニクロでは、日本とほぼ同価格だったという記憶がありますが、こちらでは、ユニクロ事情に詳しいある在仏日本人によれば、例えば、3990円のものは39.9ユーロという具合の価格設定ではないかとの観察です。また、同じ情報源によれば、こちらで競合しそうな他のカジュアルブランドと比較して、品質は上だが価格は同程度だということらしいです。このようなことからすれば、上記の記事の担当者の方の発言は非常に良く考えられた物であることがわかりますが、日本人が事前に期待していたところとは必ずしも一致するわけではないと言えなくもないようです。

　ちなみに、デファンスのショッピングセンターには、無印良品（MUJI）も入っています。MUJIはパリの他の地区にも既に結構な数の店舗があり、結構にぎわっています。基本的には日本と同じ製品が販売されいるようですが、価格はかなりお高めです。おなじみの茶色いラベルが貼付されているのですが、これも日本と同じラベルでして、円での価格が記載されていることにより購買意欲が大きく減退させられるのが印象的です。

 

 

 

コメント 3

あけましておめでとう！
生活が無事立ち上がっているようで何より。
NYにもmujiとユニクロがあるけどやっぱり安くないね。
気温も同じくらいの感じだよ。

ではでは更新＆会える機会を楽しみにしてるよん。
勉強頑張って＆体に気をつけてね。
by こータ (2008-01-02 16:06) 

　どうもご無沙汰です。元気そうでなによりです。
　ニューヨークの様子はこちらのテレビでも良くやっていますよ。最近のユーロ高でアメリカ旅行に行くフランス人が増えているようで、（普段けちな）フランス人が喜んで買い物をしているニュースなどもやっていました。
　パリからニューヨークは近いようですが、どうも国外に出るのは（休暇中でも）禁止というルールのようで、なんだかなあという感じです。
　そちらも元気でがんばってください。
by sog (2008-01-04 17:16) 

そっか、公務員（国立大学法人＝みなし？）だから出国制限があるのかな？こっちの検察官の友人も、ほとんどの国に行けないっていってたよ。とすると俺がパリにいくように頑張る！（笑）ってたぶん動けるのはBarの後、8月以降になると思うけど。思いっきり私信になっちゃったけど、コメントのプライベートモードなかった。。。（笑）
by こータ (2008-01-11 10:18)