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マルメゾン

 先週、ナンテールの話を書きましたが、その日の午前中は隣町ルイユ・マルメゾン(Rueil-Malmaison )に寄ってきました。ここはパリ西郊の上品な住宅地ですが、ナポレオン1世の皇妃ジョゼフィーヌの邸宅マルメゾン城(「宮殿」とも言うようです)があり、美術館として開放されています。
 ここに行くには、鉄道(RERのA線)を利用することもできますが、最寄り駅(パリ市内から見て、ナンテール大学前駅の2つほど先のルイユ・マルメゾン駅)からは歩くには若干遠く、かといってその駅からバスを利用する場合、乗車時間が短い割には乗換えが必要になるのでやや不便です。そこで、ラ・デファンスからバス(258系統)を使うのが便利なようです。これならマルメゾン城まで徒歩数分のところまで行ってくれますし、運行本数も多いようです(ただ、生活路線で停車が多く、乗車時間は30分ほどかかります)。
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 この城は、17世紀の建物を1799年4月21日にジョゼフィーヌが購入し、手を加えたもので、彼女は1809年に皇帝と離婚したのちも1814年に亡くなるまでここに住み続けました。「城」「宮殿」というほど壮麗な建物ではありませんが、広い庭園に囲まれ、大変美しいところです。当日は珍しく本格的な雨が降り、また、余り時間がなかったこともあり庭園にまわることはできませんでしたが、フランスにありがちな人工的なものではなく、緑溢れる快適な庭のようでしたので、気候が良い季節に散策するとすばらしいと思います。バラ園があり、有名だそうです。
 建物内部には、皇妃及びナポレオンに関する品々が展示されていますが、その中でも見所は、ジャック・ルイ・ダヴィッドの「アルプスを越えるナポレオン」でしょうか。この作品は同じタイトルのものが数枚あるそうですが、彼の代表作の一つではないかと思います。そのほか、ナポレオンやジョゼフィーヌの肖像画や像や陶磁器などなど、多くの展示がされています。3階は特別展示スペースのようで、なぜか古代ローマに関する特別展示がされていました。

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 美術館を出た後、15分ほど歩いてルイユ・マルメゾンの中心に出ましたが、教会を中心に上品な商店が軒を連ねており、やはり美しいところです。その一角に店を構える某パティスリーに以前関西日仏学館で一緒にフランス語を習っていた知人が数ヶ月前から働いているというので、訪ねてみました。様々な種類のケーキが並んでいましたが、彼に聞くと、すべて彼ともう一人の日本人で作っているのだそうです。


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Aline

Ludvicのことですよね?
へえ。今はケーキ屋さんなのかー。
実は先生が「お正月に彼からメールが来て、近々教室に遊びに来るかも〜」とか言ってたんです・・・(だからみんなは彼が日本にいると思っていた)どこかで情報の錯綜がありましたかな
(;^^)
by Aline (2009-02-07 23:07) 

sog

そうそう。あの後一度ご飯を食べましたが、去年の秋からこの店にいて、来月くらいからリヨンの星付きレストランに行くそうです。日本にはこの秋戻って、ついに京都にお店を出すそうです!楽しみですね。確かに先生のことは気にしてましたよ。
by sog (2009-02-08 16:25) 

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