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サロン・ドゥ・ラグリキュルチュール

 先週末は、パリ市内の見本市会場で開かれている国際農業見本市(salon de l'agriculture)を覗いてきました。日本でも見本市見物を楽しむという文化はあると思いますが、有名なのは自動車やゲームなどで、農業市を見物に行くということはあまりないと思いますが、フランスのこの農業市は、プロだけでなく一般市民も大勢出かける一大イベントであるようです。
 他方、このイベントは、農業関係者が一同に集まる機会であることから、単なる市民の娯楽であるだけではなく、政治的にも重要な機会でもあります。実際、フランスはEU最大の農業国であり、世界第2位の農産品輸出額を誇っていることからも分かるように、この国では農業は重要な産業であって、政治的にも無視できない存在です。そこで、大統領を始め、有力な政治家が期間中会場を訪れることになっているわけです。今年は、開催初日にサルコジ大統領が訪れた(そして、例の舌禍事件を引き起こした)ほか、社会党のロワイヤル議員や、シラク前大統領も登場したようです。

 さて、見本市は大きく動物の部、農産品の部、自然・生活の部という3つのパートに別れ、それぞれ複数の展示ホールを使用するという規模の大きさです。今回は時間の都合もあり、3つ目のパートはパスして、最初の2つだけを見てきました。
 まず、動物の部ですが、牛、馬、山羊、羊、豚、鳥、犬猫、うさぎなど合計4700頭以上が参加?しているという触れ込みです。犬猫などが含まれていることからも分かるように、ペット用の動物も展示されていて、農業といってもかなり広義に捉えられているようです。各種の動物の様々な品種が展示されており、品評会があるのか、多くの項目にわたる採点票がつけられているケージが多くありました。他に、会場内に観客席付きの馬場のようなものと設置され、色々なイベントが行われていました。また、牛や豚の展示スペースでは、牛舎や豚舎の中の様子が再現されていました。


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(↑)熟睡するうさぎ


 


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(↑)ガンジー種(多分)の乳牛



 他方、農産品の部は、フランスの各地方がスタンドを出し、地元の産品を販売するというもので、要するに日本のデパートでやっている
「○○物産展」を全国まとめていっぺんに開催しているというイメージです。さらに、別のホールでは、外国の出店もあり、日本のスタンドではそば打ちの実演に人だかりが出来ておりました。スタンドだけでなく、フランス各地方及び各国料理のレストランも出店していましたが、どこも1人前25ユーロ前後とかなりのお値段だったので、残念ながら断念しました。


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大人気のそば打ち実演(日本人が多いような気も…)
 
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