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カラー写真で見る昔のパリ

 12月4日からパリ市庁舎で、'Paris en couleurs...des frères Lumière à Martin Parr'と題する写真展が開かれていると聞き、早速行ってみました。土曜日とはいえ、冷たい雨が降る中、多くの人が訪れていました。
 パリの昔の写真というのは珍しくもなく、日本語の写真集も何冊も出ていると思います。今回の展覧会の特徴は、カラー写真を集めたという点です。時代的には1907年から現在までの100年間に及んでいますが、なんといっても見所は、ベル・エポックや戦間期のパリの風景写真でしょう。白黒写真と比較してぐっと情報量が増え、具体的なイメージを喚起してくれます。
 1929年のパリの主なスポットを紹介した動画も上映されており、興味深く見入ってしまいました。とはいえ、19世紀末の大改造を終えたパリのランドマーク(オペラ、ノートル・ダム、パンテオン…)は、現在の町並みと大差なく、むしろパリの風景の継続性に驚かされます。もっとも、パサージュ・ドゥ・ケールなどのように全く変わってしまったところも少なくはありませんが。
 個人的には、普段良く買物をして慣れ親しんでいる9区のマルチュール通りの写真が展示されていたのが良かったです。
 なお、今回の展示会のカタログ的な本が出版されています。若干心を動かされたのですが、39ユーロという価格を見て断念しました。一般書籍として発行されており日本でも購入できるはずですので、ご関心の方はどうぞ。また、展覧会は来年3月31日までだそうですので、その間にパリにおいでになる場合には、是非ご覧ください(無料ですし)。
 


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